経営者メッセージ

代表ご挨拶

恩田 勲 代表取締役社長

1957年生。大学卒業後国内大手組織開発コンサルティングファームにて活動。25年間活動し、多数の組織変革プロジェクトをリード。その後コンサルティングを「虚業ではなく実業」とすべくJoyBizコンサルティングを創業。

現在は、経営者への指導、啓発のための活動を主に、コンサルティングに従事。

世界的な病禍の中でビジネスモデルを上回るソーシャルモデルが急変しようとしています。その急先鋒がDX(デジタル・トランスフォーメーション)の進展です。DXとは2004年にスウェーデンウメオ大学教授のエリック・ストルターマンが 「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と定義していますが、古くはマン・マシン・インテグレーションと称された人と機械が一体化しての生産性向上という考え方において、マシンの定義が筋力領域だけでなく脳力領域(ソフトウェア)にまでに進化した形で統合的に機能していく状態になるという世界観をいいます。

 ここでポイントは、、目的が「人々の生活をより良くする」ということです。ところが現実は経済原則に支配された競争原理の中での情報技術の進展、多感る処理速度や複雑性へ「心」が追いつかず、どこの組織体においても主要な経営課題として、DX対応における「働き方改革」と同時に「健康管理」が上げられる様になってきています。

この問題も早くから予見されていてA・トフラー博士をはじめ「ハイテック・ハイタッチ」の重要性が警告されていました。機械や情報技術が高度になればなるほど、人の心や人間関係も高度化しないと人間社会のバランスを失い、情報技術の発達が人の生活を不幸にするといった警告でした。

 グローバルな競争激化やダイバシティーの複雑化の潮流的速度は最早歯止めが効く状態ではありません。これが各組織体の経営環境にVUCA を生み出す原因となっていますが、その具体的な対応としては2つのアプローチ以外にはありません。
一つは棲み分けです。経営活動におけるDXの目標が「人々の生活をより良くする」ならば、情報技術の高度化によって人が情報システムの被支配者になっては元も子もありません。情報技術や情報システムは活用するものです。人とシステムの強みの見極めと役割の棲み分けをすることが大切なのです。

社会活動や経営活動で重要なのはVUCAの中で次々に生じる問題は相互に絡み合い、単純に処理するだけの問題群ばかりではありません。時には創造的に手を打たなけれならない問題もあれば、問題自体を想像しなければならない場合も頻出してきます。

 それに対応するには処理技術ではない能力が要求されることになります。そこに人ならではの存在意義があります。棲み分けがあるというよりも棲み分けなければならない領域があるわけです。
二つ目は、人ならではの複雑性と瞬発性を有する「感情」という要素です。これは情報システムでは到底対応は望めません。この動きに対応できるのは人の能力だけです。「喜怒哀楽」を調整していく問題解決がなくては、早晩ビジネスも組織も機能不全に陥ってしまいます。

 それに対応していくには、組織も人もこれまでとは違った問題解決能力や思考法を身につけなけれなければなりません。それは意識転換レベルの命題です。
どの組織体も「頭では分かっているつもりでも気持ちが追いついていない」という現場の実態があります。この思いと気持ちのギャップの中で、日常的にエンドレスな肉体的ストレスや心理的ストレスを生み出し、また対人間も上下左右共にコミュニケーション上のロスが心のガス欠や感情的亀裂となって、組織的にも個人的にも様々な病理を生み出しています。

 JoyBizでは、経営者の30年に渡る行動科学をベースとした組織開発の経験値に基き、組織のエンジンは、人間相互に作用する「コミュニケーション」のあり方と個々人に内在する「パフォーマンス」であることに収斂すると同時に、両者に楔を打っているのが「当事者意識」としての「思考の持ち方」と「気持ちの持ち方」という2つの切り口にある、ということに注視して、そのチューニングこそが問題解決の帰結点である、という視点にたどり着きました。

 JoyBizではこういった視点を基にLIFT(Life idea & feeling Treatment)というご支援コンセプトを構築しました。LIFTは、「意思の在り方を当事者意識に向けて調整すること(Idea Navigation)」と「ポジティブとなる思考法とやる気という気持ちを喚起させる(Feeling Regulation)」という2つの領域に注目して、両者に有効なテクノロジーによるご支援を行うプログラム概念を云います。世間で注目されている「レジリエンス(復元力)」といった概念や「マインドフルネス」といった取り組みもこの一環です。JoyBizでは、論理だけではなく感情や意識にアプローチする総合的なテクノロジーですので、単なる座学のような知識提供だけではなく、体感学習のような五感を通しての気づきや学びを啓発するアプローチを行っています。

 私は「改革」の実践を、表面的ではなく抜本的にアプローチしたいという思いで起業しました。改革を組織レベルで促進したいと考える方々、組織をポジティブな状態に活性化させたいと期待する方々、次代に上手く経営を引き継ぎ、持続的に成長をなし得たいと願う方々、そして何よりも経営施策を実践させることを本義として苦慮なさっている方々にこそお役に立てる会社でありたいと思います。ご縁の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

関連書籍のご紹介

問題解決のセンスをみがく本

この度、「問題解決のセンスをみがく本」を出版させて頂きました。
皆様の問題解決のヒントとなれば幸いです。

イノベーションを起こすために問題解決のセンスをみがく本

JoyBizコンサルティングは「Joy溢れる経営」のサポートを目指しており、そこには「経済性の成功」そして「関係性の成功」の2つが必要であると考えています。

問題解決のセンス。実はこれは経済性だけではなく、「関係性」という所にもフォーカスしています。
問題解決というと、「道具性」や「理論」、「思考方法」等が良く取り上げられて、それらを紹介する書籍は山の様にあります。

本書では、「理論」と「フレームワーク」もお伝えはしますが、それ以上に「問題解決がなぜうまく行かないのか?」を以下観点から問題提起をしております。

その1 「状況に適合した問題解決技法の使い分けができていない」

その2 「個人の経験に根差すものの見方や考え方、
先入観といった“観念の枠”が及ぼす影響に気付いていない」

その3 「人々の知恵や行動を一体化し、かつ相乗的に活かす
チーム学習的な活動の影響性に目が向いていない」

この3つの盲点をしっかりマネジメントすることができれば、問題解決が促進できるということにつながります。

是非以下の流れで本書を参照頂ければ幸いです。
1章・2章
⇒問題の種類と、それに合った技法
3章
⇒「イノベーション」を起こす為に必要な「人財のイノベーションとは?」
4章
⇒個人の力量だけではなく、「集団力学」によって「人財のイノベーション」を引き起こす

もう十分スキルの修得及び勉強をされてこられた皆様であれば、「イノベーションをおこす起こすために」、特に3章・4章がご参考になれば幸いです。

専務取締役ご挨拶

竹本 伸吾 専務取締役

1984年生。愛知県出身。京都大学総合人間学部卒業。組織開発コンサルティングファームにて活動したのちに現職。現在はコンサルタントとして、様々な組織体向けに人の認知構造に着目した組織開発を実践。

思いを持った経営者やリーダーの伴走者として、現場に変化が起きる支援を実践している。趣味:音楽、和太鼓。伝統と新しさがまざりあって音の「ノリ」が生まれるのが大好き。人の思いがまざりあって「ノリ」が生まれる組織づくりをしたい。

JoyBizコンサルティングは世の中に「Joy」を生み出す会社として事業活動を行っています。

今世界を見れば、サステナビリティの必要性、DXに伴うビジネスの激変、ダイバーシティに伴う価値観の多様化・分かり合うことの難しさ、など大きな変化の中に私たちはいるのだと思います。そしてそれに伴う社会課題もどんどん生まれています。

Joyとはそうした社会の課題が解決されて、少しでも世界が「善い」ものに近づいていくことです。JoyBizコンサルティングはビジネスでそれを実現していく人たちのパートナーでありたいと思っています。

そのような活動を実践していくには、多様なハードルがあります。

「これまでの当たり前を捨てるしんどさ」
「わかっていても組織が動かないもどかしさ」
「時には自分が否定されるような意見の違いを飲み込むつらさ」
「善い状況に変化させられないジレンマ」

私自身は、それは誰かの「思い」から生まれるものだと実感します。いろいろな人が集まり、多様な知恵が重なり、一人一人の思いがぶつかりながらもJoyを創出していく、そのような組織づくり、事業作りをご支援できればと思います。

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