セミナー

最新のポジティブ組織開発の理論や方法論について習得する ポジティブ組織開発 On-line講座

ポジティブ組織開発は、人々の中にある最も良いものを引き出し、高いパフォーマンスを育む組織を構築するための概念とアプローチ方法の総称です。マネジメントの世界における問題解決と言えば、「問題の原因を見つけて、それを取り除く」という考え方が主流ですが、ポジティブ組織開発は、組織やコミュニティの中にある様々な工夫や人々の主体的取組(これをポジティブな逸脱: positive devianceという)をもっと効果的に活用していこうというものです。

本講座は、1950年代から始まる組織開発の今日的活用と、2000年ごろから本格化したポジティブ心理学やポジティブな組織研究を土台としたポジティブ組織開発の全体像とその適応を紹介するものです。

より健全で効果的な組織づくりのために、これまでのマネジメントや組織運営を見直してみたいとお考えの方、また、ご自身の学習と人間的成長に関心のある方々と共に学習していくことを楽しみにしております

【主たる内容】

最新のポジティブ組織開発の理論や方法論について習得する

ポジティブ組織開発は、2001年に米国のミシガン大学で開催された「ポジティブ組織学(POS)カンファレンス」がその始まりと言われています。以来、「ポジティブ」という概念と組織論とはどのような関係性にあるのかという研究が進んでいます。日本でこの分野にいち早く着目し、世界中のポジティブ組織開発の研究と実践について研鑽を深めてきたのが甲南大学の西川耕平教授です。当コースでは、全5日間を通して、西川教授を主任講師としてポジティブ組織開発の歴史・理論・方法論について習得していきます。

数多くの組織開発の実践事例(ケーススタディ)から学習する

組織開発は、個々の企業や組織の実態に応じた展開を行う活動です。そのためには、実践事例と、実践の中で培った実践知から学ぶことが有効です。具体的な事例や、個別企業での展開に関するノウハウについては、永年の豊富な組織開発コンサルティングの経験を有する、JoyBizコンサルティング株式会社取締役シニアパートナーの波多江嘉之氏を主任講師として習得していきます。

参加者は個別課題について討議する場を通して自らの課題と向き合う

当コースでは、理論や方法論について、一方通行で教授する講義形式ではなく、参加者の方々と個別具体的な課題についてインタラクティブに討議する場を積極的に設けていきます。質疑応答や対話を通して、お互いの実践知を持ち寄りながら、様々な視点からアイデアやヒントが生まれる場を大切にしていきます。課題の提供者はもちろん、その他の参加者にとってもリアルなケーススタディからの学びが得られる機会となります。

講座の各回の間に、リフレクション・ミーティング(各回の間に設ける自主参加の対話の場)を設け、受講者の皆様の実践での課題や悩みを共有しヒントを得る場をつくります。

当コースの進め方

  • 全コースをZoomを利用したOn-line講座(10:00~16:00)として実施します。
    – 使用する資料や課題は各回事前にお渡しします。
  • リフレクション・ミーティング(各講座の間に設ける自主参加の対話の場)は、概ね金曜日20:00~21:30を予定しています。受講者には都度ご案内します。
    – リフレクション・ミーティングは自由参加としています。講座で学習したことの職場適応や、受講者の課題や疑問に対して話し合っていく場です。

講師

  • 全コース講師2名体制で実施します。
    – 甲南大学教授、OD Association in Japan(ODAJ)代表理事 西川耕平
    – JoyBizコンサルティング株式会社取締役シニアパートナー 波多江嘉之

講座日程:全5回 毎回10:00~16:00+事前の顔合わせミーティング、リフレクションミーティング

事前顔合わせミーティング:2021年5月7日(金)20:00~21:30
1回目:2021年5月15日(土)
– リフレクションミーティング:2021年5月21日(金)20:00~21:30
2回目:2021年5月29日(土)
– リフレクションミーティング:2021年6月4日(金)20:00~21:30
3回目:2021年6月12日(土)
– リフレクションミーティング:2021年6月18日(金)20:00~21:30
4回目:2021年6月26日(土)
5回目:2021年7月3日(土)
– 総まとめのリフレクションミーティング:2021年7月9日(金)20:00~21:30
1回目~2回目
PODとは何か
ODからPODまで
  • 講座全体の進め方、受講者のマインドセッティング
  • 組織開発(OD)の基礎知識からPODの根底にある哲学、理念、価値観を学ぶ。
  • 土台となる介入手法を学ぶ。
3回目:
事例研究
事例研究を通して介入の実践を学習する。

  • サーベイフィードバックとチームづくり
  • 現場から実践されるPOD
  • ポジティブチェンジとしてのAI など
4回目:
Use of Self
ODで最も重要となる、自分自身が介入のツールであるというUse of Selfの概念とその実践について学習する。

  • Use of Selfに必要な概念理解、実習による自己理解
5回目:
ポジティブリーダーシップ
  • PODの実践者の事例を取り上げ、ポジティブリーダーシップの意味とその実践について学習する。
  • チェンジエージェントとしての自分自身のリーダーシップ啓発の目標と課題

お申込み

講座費用 5回通し ¥99,000(テキスト代、消費税含む)

詳細およびお申込み方法はこちらのJPPA日本ポジティブ心理学協会ホームページよりご確認ください。

本セミナーは終了いたしました。

JPPAのご案内

名称:一般社団法人日本ポジティブ心理学協会(英名:Japan Positive Psychology Association)

ポジティブ心理学の科学的知識と応用実践の教育普及を推進することにより、人々の心身の健康促進に寄与することを目的として活動している。

国際ポジティブ心理学会(International Positive Psychology Association:IPPA)の日本支部として、ポジティブ心理学のエキスパートとしての責務を担うに足る実務家を養成すべく、ポジティブ心理学の正しい専門知識と最新情報の修得を主眼とする本格的な教育普及活動を行っている。

※ポジティブ心理学とは:

個人および個人の属する組織や社会が活力に満ち、最高最善の状態で機能するときの条件ならびにプロセスについて科学的に検証・実証を試みる心理学の一領域、と定義される。1998年、米国心理学会会長であったペンシルベニア大学心理学部教授のマーティン・E・P・セリグマン博士によって発議、創始された。 主な研究分野に、ウェルビーイング、楽観性、強み、幸福(注:幸福学とは区別される)、ポジティブ感情、エンゲージメント、レジリエンス、意味・意義などがある。ポジティブ心理学を学校現場に応用した「ポジティブ教育」は、国内外で広がりを見せている。