コギャル特集⑨:方針の浸透・共有を阻害する摩擦係数はありませんか?(メルマガバックナンバー)

★当社プログラム『コグニティブ・ギャップ・リストラクチャリング・メソッド(認知相違調整法)』※通称「コギャル法」

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さて少し前から関東では緊急事態宣言が明けました。ただ独自で緊急事態宣言を出している自治体もあり、全国的にもリバウンドが懸念される中、今後の動きはまだ未知ですが、これまでもそして今後も経済やビジネスに対して大きな影響を与えていくことは間違いないところかと思います。

その中では新しい方針を打ち出してビジネス・組織ともに構造転換を図っていく会社も多いのではないでしょうか。

 

さて、今週はコギャル(認知相違調整)アプローチの効果についてです。

 

その大きな効果効能の一つに「関係性(情報共有)の摩擦係数を低減させる」ということがあります。

もっとひらたく言えば関係性の中で起きる「抵抗」という現象をうまく扱うことができるようになるということです。

 

どういうことか。

私たちは情報共有をストレスなく行えればいいのですが、ストレスを伴うものもあります(そちらの方が多い)。幸か不幸か私たちでは機械ではないので、データを共有・転移させるようには情報共有ができないものです。

そこで自分が認知・理解したものを言語をはじめとした特定のメディア(手段)で情報共有を行っています。

 

しかし地図と現地は違うように伝えたいことと実際に伝わること(伝わり方)が全然違うといったことが良く起こるわけです。

そしてさらにこれにネガティブな感情が乗っかってくると「抵抗」という現象になります。摩擦係数がうなぎ上りになるというわけです。

※この抵抗が複雑化していく詳しいプロセスは先日のコギャル特集(コギャル特集⑤:関係性の問題を難しくしている要素:無自覚な「情動」とは(メルマガバックナンバー) | JoyBizコンサルティング株式会社 (joy-biz.com))や当社社長ブログ(日常における認知相違を調整するのに効果的な方法と仲介役の機能を考える | JoyBizコンサルティング株式会社 (joy-biz.com))などでも詳しく紹介しておりますのでそちらもご覧ください。

 

そしてこれはビジネスのパフォーマンスに直結します。組織は基本的・原型的にはピラミッド構造の中での指示命令と実行の繰り返しで動いているのですが、摩擦係数があがるということはこの情報の流れが止まってしまうことを意味します。

 

コギャルアプローチは、こうした情報共有のスピードを上げることでビジネスパフォーマンスにつなげるという一つのアプローチなわけですが、冒頭申し上げたように今後ますます不透明な時代に突入する中では特に重要なアプローチになると予想されます。

 

私の経験上、パフォーマンスが高い組織は特に「方針」の共有・浸透のスピード感が早いです。

向かう方向性に対する理解度が高いのです。日々向かう先と自分がやっていること、相手がやっていることを位置付けて会話しているからだと思いますが、これがまさにコギャル的・認知相違調整的な会話です。

 

逆に言えば方針理解における摩擦係数上昇はビジネスパフォーマンスを低下させます。

 

冒頭お話したような状況の中で今後ビジネス・組織ともに方針転換、環境適応を進めていく組織が多いと思いますが、ますますコギャルアプローチが組織マネジメントの中で重要性を増してくると思います。

 

目に見えないこうした摩擦係数の問題は、多くの人にとって大切だとは思うがとらえどころがなく扱いが難しい問題でしたが、それらはポジティブ心理学や脳科学、組織行動論などの関連研究が進展するにともなって活用可能なものになってきています。

言い方を変えれば、取り組まないことで競争力の低下につながっていくということですね。

 

さて皆様のお考えはいかがでしょうか。

引き続き取り組みの方向付けなどのアイディア・ヒントとなる情報をお届けしていますのでチェックいただければ嬉しいです。今週もどうぞよろしくお願いいたします。