• コンパッションクライメットートをファシリテートしていく【組織道の実践】ソモサン第171回(2)

コンパッションクライメットートをファシリテートしていく【組織道の実践】ソモサン第171回(2)

本ブログは5部構成です。

<この記事の全体構成>

(1)成果を生み出す「2つ」の切り口とは何か? →こちら!!

(2)プロセスを良くしようと思ったときに何を見ますか? → 今のページ!

(3)ウツ傾向の人がプロセスにどんな影響を与えるのか? (近日公開)

(4)この人は「被害者」か「加害者」か? (近日公開)

(5)プロセスにあだなす「加害者」か、プロセスに押しつぶされる「被害者」かをどのように見分けるのか? プロセス理解力を鍛える (近日公開)

ショートソモサン(2)プロセスを良くしようと思ったときに何を見ますか?

プロセスとは文字通り「処理過程」のことです。過程ですから「動的なシステム」であり「変数の集合体」です。一般に経営活動においてプロセスコンサルティングという場合、人の動きに関わる学問、社会学、生理学、心理学、精神医学、人類学、哲学、論理学、経済学といった領域を総合的に組み合わせ、主に

 

・人の動きや反応

・人間間の相互作用

・集団力学

を中心にその処理過程を観察し分析して、最終的にはそれが経済性において最大効果を上げるような処理過程となるように促進する活動を指します。

具体的には、対人関係の領域であれば、

 

・その人の歴史

・日常の振る舞い

・自分との関係推移、

 

といったバックボーンなどから相手の人となりを総合的に把握した上で、

 

・置かれている状況や立場

・心理状態

 

を予測しつつ、その人の理的情的な問題解決に寄与する

※例えば対人関係や心理的改善といったことに介入する活動であったり、チームや組織であれば、そういった感情や思いを持った集合体である複数の人間関係を調整したり、縺れを紐解いて効果的で生産的な状態に誘引する活動です。

中でも人という存在は、論理よりも感情で動くという業を背負っています。感情はエネルギーですからそれ無くしては物事は機動しません。反面、コントロールや方向づけが難しく、野放しにしておいては生産性が著しく低下します。

今回は焦点を個人、特に個人のセルフコンパッションに当ててプロセスを考えていくことにしましょう。

セルフコンパッションはネガティブマインドというメンタル問題に直結した処理概念です。このネガティブマインドの最たる世界はいわゆるウツです。これまでも分かりやすいので何度も事例に取り上げさせて頂きました。ウツは最近の企業問題としては非常に大きな問題になっています。にも関わらず理解不足によって殆ど解決的な進展の兆しが見えてきません。担当部署やキーマンが少しでもプロセス処理の概念を知っていれば、また身に付けていれば相当に進展すると思われるのに非常に忸怩たる思いがします。

ということで、現状私のブログのコアな読者の方々が人事系の方が多いことも鑑み(配信はしていても本当に読んで頂きたい方はなかなか読んで頂けていない実状があります。難しいものです)、よりリアルなテーマで訴える必要があります。真に皆さんの問題解決に近づきたいという一念です。ということで私自身も身近でも経験したことのあるウツを再びテーマとして考察をさせて頂きたいと考える所存です。今回はプロセス処理といった視点からのアプローチです。皆さんも単なる読み物ではなく、実際の問題解決に繋げて受け止めて頂けますとこの上ない喜びです。

プロセス処理の見方からウツを考察すると、ウツに陥りがちな人には幾つかの共通特徴があることが分かってきます。私もこれまで身近にそういう人を何人も目の当たりにして、そのプロセスを観察し、傾向を浮き彫りにすることで共通特徴が分かってきました。

(続く)