体感による学習は、頭で学ぶより効果的?

人の行動は環境の影響を大きく受ける

先日、ある若手社員の成長に感心する事がありました。彼は中途で入社し、もうすぐ1年になるプランナー&マーケッターです。ゴールデンウィーク中、知人と2人、とある神社のお祭りで境内のブースで飲食していたそうです。境内には飲食スペースがいくつかあったそうですが、あるブースの机はきれいであるのに、別のブースの机は汚いことに気づきました。彼はどうして違うのか?観察したそうです。すると、その違いはその場で飲食している人達がごみを自分達で片づけているかどうか、だったそうです。彼は、人は環境に流れやすいものだと感じ、自分なりに気をつけきていきたいと言っていました。

人材開発に少しお詳しい方であれば、これは、行動科学のK・レヴィンのB 行動=f(P 個人 × E 環境)のセオリー、そして「規範」についての話だとピンとこられる方も多いと思います。

でもこれは体感しないと理解できないことでもある

彼は、他人から聴いた言葉で理解したのではなく、自分の実体験から気づき、現象を理解し、それを自分の言葉で伝えることができるようになった、ということです。今の時代、書籍やWEB検索、さまざまなメディアなどで「人間」についての情報があふれ、幾らでも「知的」に理解することができます。

しかし、他者のお役に立つように影響を与えるには、人の言葉を借りただけの人間理解ではどうしても見透かされ、感動を与えることはできません。彼は、実際の経験、体感から、レヴィンのセオリーに行きつきました。彼の「気づく」能力があれば、色々な体験からさらに人について理解することができるでしょう。そして自分の言葉で何度も再現して他者に伝えることができるでしょう。

我々JoyBizは、人と真にわかり合うためには共振が重要であり、論理を超えた行動そのものが重要と考えております。そして、その機会開発として、体感による気づきを重視した学習を提供しています。